パパのぬくもり
「ねぇ~、パパが焼かれて骨が粉々になったでしょ? 海にまいた時のあの袋、そのままあるかな~?」
カハラモールからの帰り道、眩しいサンセットを浴びながら運転していると、助手席にいたゴロウがいきなり話しかけてきた。
「えっ? 海に溶けるって言ってたよ」
「ふ~ん……」
沈黙の後、
「なんか信じられないね、パパがいないの」と私。
「うん。信じられない。なんか、死んでその後、箱からすっ~とぬけて、パパはフランスとかにいたりして!」
ゴロウは元気よくそう言った。
「私もそう思う、どこかにいそうだね」
「日本の火葬場みたいに焼かれたところ見ていないし。なんか信じられないよね」
突然の話に驚いたが、ゴロウもパパが天国に旅立って2年経った今でもそのことが信じられないようだった。
「でも、そばに感じるよね~」
飯島寛子
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